私は好奇心旺盛で結構なんでもやりたがるタイプなので、今回は人生初の「株主総会」に参加してきました!
時はいまっ!!!場所は品川、東京マリオットホテル!!
マリオットホテル入り口の場所が分からず、軽く迷子になって会場に開始5分前に着くという、ギリギリだったんですが、会場内には株主が十数人と取締役の面々がもう皆さん揃っておられました。まず最初に感じたのは
株主少ない
なんかたまにニュースで見かける株主総会って大きな会場に、株主が大勢来て壇上の役員に質問が飛び交うイメージだったんですが、距離感が近いので直井社長のご尊顔もしかと見られました。
人生初の株主総会
総会の資料はBEENOSのIRに公表されておりますので、上記画像にリンクをつけてあります。
今回の総会の決議事項は以下の3点です。
- 定款一部変更の件
- 取締役の選任
- 監査等委員の選任
正直、私自身はBEENOSが行う企業としての取り組みや今後の見通し等は関心があって、少しは自分でも調べていたました。なのでそちらについてはちょっと聞きたいこともあったのですが、役員人事についてはまるで何も分からないので、「沈黙は金」を厳守。
上記3点について直井社長より説明がされた後、株主からの質問タイムとなりました。
インキュベーション事業があまりにもひどい。
専門的役員を入れるべき。
M&Aなど専門的な知識を持つ役員も、現在加入を進めている
この株主さんが指摘したとおり、今期BEENOSはインキュベーション事業(投資)が約24億円のマイナス着地。期待されていたインドのDroomの上場申請取り下げ、GoToの連日暴落っぷりは見るも無惨な有様でした。
しかしながら、世界的に景気後退が危惧されている中、全体的に下げているので、仕方ないんじゃないの?と思うのが、ソコロフの率直なところです。それに何もこの2社にだけ投資しているわけでないし。
以下がインキュベーション事業の資料です。
サイバーセキュリティはどのように対応していくか
ECとして外部から模擬攻撃を仕掛けるなどアップデートをしている。
社内の人間だけでやると、社内の人間の能力=限界になるので、外部との協力を図っている。
バリューサイクルは活況だが、ブランディアは売上が芳しくない。
利益が伸びないときは、難しい判断だが撤退もあるのか
過去にもネットプライスの切り離しをしたことがあるので、撤退を出来ないと言うことはない。
しかし、事業構造の改革で伸びる分野を作り上げていく中で、大きな損失を出すことがあるが、ブランディアはそのようなことが無く、うまく変革できている。
円安恩恵企業ということでメディアへの露出が増えている。
今後取締役に広報専任者を入れた方が良いのではないか。
社外より経験ある人物を迎え入れており、数年様子を見て問題がなければ取締役に入れる。
質問する人なんているのかな?なんて思っていたんですが、意外と質問出るもんなんですね。
ただ、聞いていて思うのはみんな質問が下手というか前置きが長いと言いますか、冒頭に「端的に1人1つずつ質問してください」と言われてるのに、よくしゃべる。
そして直井社長、回答が分かりやすい上に、話し方が穏やかなので聞きやすい。
第23期 事業報告会
1度休憩を挟んだ後、今度は事業報告会が始まりました。
私は正直こっちこそがメインだと思っていたのですが、前半の総会だけ出て帰る人も居たので、ちょっと驚きました。
こちらの資料の内容はBEENOSのIRにアップされている「2022年9月期 通期決算説明会資料」をコンパクトにまとめたようなものです。気になる方はBEENOSのIRをご確認ください。
こちらも直井社長から今期の事業内容について説明と、社長のお考えを話されていました。
エンタメ業界のDX促進させ、コンテンツホルダーの収益最大化を担う。
・日本企業は海外展開がとても弱い。
トヨタやソニーなど大手有名企業は独自の海外展開をおこなっているが、
1つ下の階層の企業となると途端に海外展開を行っていない。
BEENOSはそういった企業のEC、海外展開を支援する。
・海外需要があるのに在庫が無い。
国内含め海外の流通をBEENOSが支援することで、海外につなげていく。
日本のお酒等の海外需要が高まっているが、需要に在庫が追いついていない問題がある。
バリューサイクルは高単価商品へのシフト
・バリューサイクル市場は今後も伸びるので、期待が大きい。
・酒類の買取販売が好調なので今後も伸ばしたい。
Q.高級時計の価格が高騰し、現在は落ち着きを見せているが買い集めたりしないのか?
・価格変動が激しい物は、買取から販売まで時間をかけないようにしている。
価格が落ち着いてきたから買い集めたりはしない。
・BEENOSは在庫を持たない、手数料で儲けを出す。
インキュベーション事業はアジアがまだ成長の見込みがある、多少の下げは問題ない。
・投資先が下落していることは確かにそうだが、日米欧などと比べてアジアはもっと成長見込みがある。
・BEENOSは先行して投資することで、将来成長する企業を安い内に集められてるから多少の下げは問題ない。また、多くの企業に投資しているのでトータルで見て頂きたい。
Q.もし仮にインキュベーションの利益が0ならどうするか?
・インキュベーションの利益は本社経費や新規事業費に当てている。
なのでもしその利益が無ければ、新規事業費などを抑える可能性はある。
Droomなどを意識した投資家が多いのか、この手の質問だとかTwitterでのやり取りをよく見かけますが、直井社長はそこまで下落を気にしている様子はありませんでした。
グローバルコマースについては、円高に影響されない基盤を作りたい。
Q.円高に備えて輸出だけでなく、輸入を今後取り扱いしないのか?
・今現在は輸入をやろうとは考えていない。
将来的に販路を広げていき、日本を介さずに取引できるようになれば為替の影響は受けづらい。
Q.Buyeeに顧客のおすすめ商品を表示させる機能を付けてはいかがか。
・まさにこの間、検索におすすめを表示させるための人材を採用したばかり。
検索を強化して販売につなげていく。
Q.政府にEC強化のためにBEENOSへ支援金を出すよう要請すべき
・政府からECへの助言を求められることはある。
しかしながら、税金の公平性などから一社への多額の支援は難しい。
メディアへの露出で円安=BEENOSの認識を持ってもらえた
Q.直井社長のメディアへの露出が増えているが、その点どう思うか
・正直言えばメディアへの出演は好きではない、静かに社長をやっていたい。
しかしながら、そういった活動を通じて円安=BEENOSという認識を持って頂け、出演依頼も来るようになった。
今月30日にも出演するので、もしよろしければご覧ください。
流通総額1,000億円達成は可能か
前回の決算発表でBEENOSの株価は高騰したわけで、2,700円ちょいから一気に急騰しました。
好決算は分かりきっていたのですが、来期の見通しが強気というのが好感だったと思われます。その肝心の流通総額1,000億円達成は可能なのかどうか、直井社長が答えていました。
存在意義でも掲げている”野心”が大事だと考えている。
日本企業の問題点は自身を過小評価している点だ。
会社として来期への”向上心”という言葉でも頑張りは表現することが出来るが、これでは弱い。
1,000億円達成する自信があるからこそ、強い言葉であえて”野心”とした。
人生初の株主総会、おもしろかった
1人の株主さんが質問の場で「株主総会の会場が小さく距離が近くてよかった」と話していました。直井社長は「がんばります」と答えていましたが、私も「うんうん」と頷いていました。同感です、小さくて距離感よかった。
また、近々直井社長がお誕生日らしく、その事も株主さんからおめでとう言われていてほっこり。ええやん。
そして肝心のお土産はこちらでした!!!!
麻布の青野聰本舗 青野
BEENOSさん、ありがとうございます!!!